デジタルデバイドでは済まされない差
わたしは今日、日経新聞を職場に持ちこんだ。
購読はしていない。
オンライン版のアンケートをした際にお試し購読の申し込みがあったから、2週間ほどとどくようになっただけだ。
その中に『中東激動 波は世界へ 指導者なき「ネット革命」』という記事があり、その中にツイッターだのフェイスブックなどの文字がたくさん書かれていた。文字起こしでもしようかなと思いついて、職場に持ち込んだ。
OCRソフトで読み取るかと思ったけど、少し手間がかかりそうだし、ケータイカメラで撮って書き起こすのもなんだかめんどくさい。
電子版に原本が無いか探してみたところ、有料会員限定の記事だった。
ここで、書き起こしの欲求の原因は、記事の内容や文章ではなく、単にツイッターとフェイスブックの文字が何個含まれるか数えたかっただけだ。
新聞紙面を数えれば早いかもしれないが、そこからブログやツイッター、フェイスブックにアウトプットするまでのコストを考えると、電子版からコピペした方が早い。早いというか、カウントと同時に、ペーストする準備が整う、その差だ。脳に少しも数値を入れたくない。この差でお金を稼ぐ新聞側と、この差をなくしたい消費者の差が個人とマスメディアの価値観の差になっている気がする。
さて、入学試験を準備する側と、入学試験に挑む側ではどれくらい差があるのだろうか。
準備する側は、紙管理、かん口令みたいなものをしいて試験用紙を準備するであろう。入学試験に挑む側は、ゆるい社会のつながりで、試験当日に見たものをアップすると回答が得られるかもしれないソーシャルグラフなり、ネットワークを有している。これではどちらが試験されているのかわからない。
参考
村上尚己 on Twitter: "日経1面「中東激動 波は世界へ 指導者なきネット革命」 FBなどネットで繋がった民衆が革命を。この現状把握だと、いずれも中国でもっていう記事になるんだけど、別にネットが革命を起こしたわけじゃない。既存体制の制度疲労、民族確執、経済問題、などが革命起こすわけで、ネットは武器、手段。"
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